風水における住宅の方位と吉凶

あなたは家を買うときに、風水における住宅の方位と吉凶を気にしますか？風水とは、気の流れを物の位置で制御するという古代中国の思想で、風水によれば、気が良く流れる場所に住めば、幸運や繁栄が訪れるとされています。逆に、気が悪く流れる場所に住めば、不運や衰退が訪れるとされています。では、風水における住宅の方位と吉凶とは、どのように判断するのでしょうか？ここでは、風水の方位表や各方位が持つ意味や特徴などを参考に、風水における住宅の方位と吉凶を解説していきます。風水に基づいて住宅購入をする際に参考にしてください。

１．風水の方位表とは

風水の方位表とは、家相を判断するために欠かせない道具です。この方位表は全方位である360°を45°ずつ8つに分け、北・北東・東・東南・南・南西・西・北西に区分けしてあるものです。この8つの方位を「八方位」と呼びます。家相を見る場合には、この八方位を干支（えと）の「十二支方位」に「十干方位」で区分します。十二支方位とは子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥のことで、十干方位とは甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸のことです。この全方位360°を「十二支方位」と「十干方位」で区分したものが、「二十四山方位」です。この「二十四山方位」は一つの方位が15°となっています。

２．風水に基づく住宅購入のデメリット

風水では、各方位が持つ意味や特徴によって、その家の運気や家族の関係などが決まると考えられています。以下では、各方位が持つ意味や特徴を簡単に紹介します。

• 北
  北は水の気が強く、金運や仕事運などを司る方位です。北側に池や井戸などの水場があると金運が上昇しますが、便所や浴室などの不浄物があると金運が下落します。
• 北東
  北東は土の気が強く、鬼門（きもん）と呼ばれる凶相の方位です。北東側に便所や井戸などの不浄物や凹凸があると不運や災難が訪れます。応接室や倉庫などを置くことで鬼門を封じることができます。
• 東
  東は木の気が強く、健康運や子宝運などを司る方位です。東側に庭や植物などの緑があると健康運や子宝運が上昇しますが、火の元や不浄物があると健康運や子宝運が下落します。
• 東南
  東南は木の気が強く、家族の絆や人間関係などを司る方位です。東南側に玄関やリビングなどの開放的な空間があると家族の絆や人間関係が良好になりますが、便所や浴室などの不浄物があると家族の絆や人間関係が悪化します。
• 南
  南は火の気が強く、名声運や仕事運などを司る方位です。南側に玄関や窓などの明るい空間があると名声運や仕事運が上昇しますが、水場や不浄物があると名声運や仕事運が下落します。
• 南西
  南西は土の気が強く、裏鬼門（りきもん）と呼ばれる凶相の方位です。南西側に便所や井戸などの不浄物や凹凸があると不運や災難が訪れます。応接室や倉庫などを置くことで裏鬼門を封じることができます。
• 西
  西は金の気が強く、財運や学業運などを司る方位です。西側に金属製品や白色などの金色に関連するものがあると財運や学業運が上昇しますが、水場や火の元があると財運や学業運が下落します。
• 北西
  北西は金の気が強く、主人の権威や健康などを司る方位です。北西側に応接室やリビングなどの重要な空間があると主人の権威や健康が上昇しますが、階段や不浄物があると主人の権威や健康が下落します。
• 中央
  中央は土の気が強く、家全体のバランスを保つ方位です。中央に階段や便所などの不浄物や凹凸があると家全体のバランスが崩れます。中央はできるだけ空けておくか、照明器具などで明るくすることで家全体の気を高めることができます。

３．風水における住宅購入時の注意点

風水における住宅購入時には、以下のような注意点を押さえておくとよいでしょう。

• 土地の形状
  土地の形状は四角形か長方形であれば吉相です。逆に三角形や五角形など不規則な形状は凶相です。また、土地に欠けた部分や突出した部分も凶相です。
• 土地の高低差
  土地は平坦であれば吉相です。逆に土地に高低差があったり、周囲より低い場所にあったりすると凶相です。また、土地から水場へ向かって傾斜している場合は、財運が流れ出してしまうとされています。逆に水場から土地へ向かって傾斜している場合は、財運が流れ込んでくるとされています。
• 土地の周囲の環境
  土地の周囲の環境は、その家の運気に大きく影響します。良い環境にある土地は吉相です。逆に悪い環境にある土地は凶相です。良い環境とは、自然が豊かで空気が清浄で静かな場所です。悪い環境とは、工場や墓地や病院などの不浄なものが多くて空気が汚染されて騒がしい場所です。
• 住宅の方位と吉凶
  住宅の方位と吉凶は、個人の生年月日から導き出すことができます。自分の属する五行（木・火・土・金・水）に対応する方位や色彩を取り入れることで、気の調和を図ることができます。例えば、木の五行に属する人は東や東南の方位に住むと吉相です。また、緑色や青色などの木の色をインテリアに取り入れると吉相です。

まとめ

風水における住宅の方位と吉凶は、風水の方位表や各方位が持つ意味や特徴によって判断することができます。風水の方位表は、全方位を八方位・十二支方位・十干方位に分けたもので、家相を判断するために欠かせない道具です。各方位は水・木・火・土・金の五行に対応しており、その気の流れによって運気や家族の関係などが決まります。住宅購入時には、土地の形状や高低差や周囲の環境などに注意し、自分の属する五行に合った方位や色彩を取り入れることで、気の調和を図ることができます。

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