抑えておきたい住宅ローンの基本項目②
住宅ローンの種類と特徴を紹介する
住宅を購入する際に、最も重要なことの一つが住宅ローンの選び方です。住宅ローンは、借入先や金利タイプや返済方法によって様々な種類があります。それぞれにメリットやデメリットがあり、自分のライフスタイルや収入に合ったものを選ぶ必要があります。しかし、住宅ローンの種類や特徴について、十分に理解している人は少ないのではないでしょうか。この記事では、住宅ローンの基本項目を抑えておきたい方のために、住宅ローンの種類と特徴をわかりやすく紹介します。
住宅ローンの借入先の分類
住宅ローンの借入先は、大きく分けて「公的融資」と「民間融資」の2種類に分けられます。それぞれにどのような特徴やメリット・デメリットがあるのか、見ていきましょう。
- 公的融資とは、国や自治体などの公的機関が行う融資のことです。代表的なものに「財形住宅融資」や「自治体融資」があります。公的融資のメリットは、金利が低いことや、審査基準が緩やかなことが挙げられます。しかし、利用できる条件や融資額に制限があることや、取り扱っている機関が限られていることがデメリットです。
- 民間融資とは、銀行や信用金庫などの民間金融機関が行う融資のことです。民間融資のメリットは、商品や金利タイプの選択肢が豊富であることや、融資限度額が高いことが挙げられます。しかし、金利が高いことや、審査基準が厳しいことがデメリットです。
住宅ローンの金利タイプの分類
住宅ローンの金利タイプは、主に「変動金利型」「固定期間選択型」「全期間固定金利型」の3種類に分けられます。それぞれにどのような特徴やメリット・デメリットがあるのか、見ていきましょう。
- 変動金利型とは、市場金利に連動して半年ごとに金利が見直されるタイプの住宅ローンです。変動金利型のメリットは、借入時点で最も金利が低いことや、市場金利が下落すれば返済額も減ることが挙げられます。しかし、市場金利が上昇すれば返済額も増えることや、未払い利息が発生する可能性があることがデメリットです。
- 固定期間選択型とは、借入時点で一定期間(2年~10年など)の金利を固定することができるタイプの住宅ローンです。固定期間選択型のメリットは、固定期間中は金利変動の影響を受けないことや、固定期間終了後に再び固定金利を選択できる場合もあることが挙げられます。しかし、変動金利型よりも借入時点で金利が高いことや、固定期間終了後に変動金利型に移行する場合は返済額が増える可能性があることがデメリットです。
- 全期間固定金利型とは、借入時点で返済完了までの全期間の金利を固定するタイプの住宅ローンです。全期間固定金利型のメリットは、返済期間中ずっと金利が変わらないことや、返済額も変わらないことが挙げられます。しかし、変動金利型や固定期間選択型よりも借入時点で金利が高いことや、市場金利が下落しても返済額が減らないことがデメリットです。
住宅ローンの返済方法の分類
住宅ローンの返済方法は、主に「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類に分けられます。それぞれにどのような特徴やメリット・デメリットがあるのか、見ていきましょう。
- 元利均等返済とは、毎月の返済額(元金+利息)が一定になるように返済する方法です。元利均等返済のメリットは、毎月の返済額が変わらないことや、初期の返済額が低いことが挙げられます。しかし、利息の総額が多くなることや、元金の減りが遅いことがデメリットです。
- 元金均等返済とは、毎月の元金の返済額が一定になるように返済する方法です。元金均等返済のメリットは、利息の総額が少なくなることや、元金の減りが早いことが挙げられます。しかし、毎月の返済額が徐々に減ることや、初期の返済額が高いことがデメリットです。
まとめ
この記事では、住宅ローンの基本項目について説明しました。住宅ローンは、借入先や金利タイプや返済方法によって様々な種類があります。それぞれにメリットやデメリットがあり、自分のライフスタイルや収入に合ったものを選ぶ必要があります。住宅ローンの種類と特徴を把握しておくことで、賢く住宅購入をすることができます。
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